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これは cybozu.com のインフラ開発チームが社内で使用しているマニュアルを一部修正したものです。
一般的に Git や GitHub の使い方を指南するものではありません。

文中の GitHub はほとんどの場合、サイボウズ社内で利用している GitHub Enterprise のことを指しています。
操作例については Ubuntu 12.04 での動作を前提としています。フィードバックはこちらにお願いします。

Git とは

Git は分散バージョン管理システムと呼ばれるものの一つです。Subversion と比較すると、高機能だが複雑で難しいと言えます。「分散」とついているのは Subversion のように中央レポジトリがあるのではなく、各個人が手元に所有する分散したレポジトリを同期して使うモデルを採用しているためです。とはいえ、現実的にはほとんどのチームで GitHub でホストする共有の中央レポジトリを持つことになるでしょう。こうした場合 git の最大の特徴は後述するブランチとマージの管理が優れていることです。例えば、特定の不具合の修正を他のブランチに取り込むといったことが簡単にできます。

Git の仕組み

Subversion のことは忘れましょう。利用できる機能は表面上似ているものも多いのですが、それを実現している内部の方式がまったく異なるため、たとえばマージで行われていることは Subversion の知識で理解しようとしてもうまくいきません。マージやチェックアウトやブランチという言葉は共通で使われていますが、Subversion の動作から理解しようとしても無理です。

まずは以下の資料を読んでおきましょう。

以下の用語が理解できたと思います。

  • コミット(オブジェクト)
  • コミットグラフ
  • ブランチ
  • マージ
    • ファストフォワードマージ
    • マージコミット
  • リベース

あとはリモートレポジトリの取り扱い方法を学んでおきましょう。

リモートレポジトリ

Git は分散したレポジトリを同期することで、共同作業をできるようにします。同期するにはまず手元にリモートレポジトリを取り寄せます。取り寄せ方は二通りあります。

  1. リモートレポジトリのクローンを手元に作成する方法 

    $ git clone https://github.com/ymmt2005/hazama-tools
    $ cd hazama-tools
    $ git remote show
    origin
  2. ローカルレポジトリにリモートレポジトリの情報を追加する方法

    $ git remote add stable https://github.com/ymmt2005/test.git
    $ git fetch stable
    $ git remote show
    origin
    stable

git clone は origin という名前でリモートレポジトリを手元に取り寄せます。実際には以下のような操作と同等のことをしています。

  1. git init
    空のレポジトリを作り、 
  2. git remote add origin URL
    URL にあるリモートレポジトリを origin という名前で登録して、 
  3. git fetch origin
    origin のコミットグラフを取り寄せる

二つ以上のリモートレポジトリを取り寄せるのは、この git remote add 以降の操作を繰り返しているだけです。

取り寄せた後は、なにかを、いじって、リモートに反映したいですね。まずなにをいじるのでしょう?
答えはリモートブランチです。どんなブランチがあるか git branch -r で確認してみましょう。

$ git branch -r
  origin/HEAD -> origin/master
  origin/INFRA-1000
  origin/master
  stable/master 

origin に masterINFRA-1000 と stable に master ブランチがあることがわかります。
origin/master に対してなにかフィーチャーを実装することにしたとしましょう。次にやることは、ローカルブランチを origin/master から分岐して作ることです。

$ git checkout -b INFRA-1001 origin/master
$ git branch
* INFRA-1001
  master
$ git remote show origin
* remote origin
  Fetch URL: github:hazama/infra
  Push  URL: github:hazama/infra
  HEAD branch: master
  Remote branches:
    INFRA-1000        tracked
    master            tracked
  Local branches configured for 'git pull':
    INFRA-1001 merges with remote master
    master     merges with remote master
  Local refs configured for 'git push':
    master     pushes to master

INFRA-1001 というローカルブランチが作成され、origin/master を追跡しているのがわかります。
この INFRA-1001 ブランチで作業し、コミットすると、そのコミットはローカルレポジトリに保存されます。 

ローカルレポジトリに保存したコミットグラフをリモートに反映するには git push を使います。

$ git commit -a -m 'add xxx.'
$ git push -u origin INFRA-1001

このコマンドを実行すると、リモートレポジトリにも INFRA-1001 というブランチが作成されます。
すでに INFRA-1001 ブランチがある場合は、差分のみ送信されます。差分はファストフォワードマージできる状態でなければなりません。 

二つ以上のリモートレポジトリを持つのはどういう場合でしょうか? 以下のような利用方法が考えられます。

  • 中央レポジトリの管理者が、各開発者のレポジトリを fetch してマージする
    GitHub の代わりに人がマージ作業を管理するような利用形態です。
  • github.com のレポジトリをクローンした社内 GitHub レポジトリで開発する
    github.com のコミットを定期的に fetch して社内レポジトリにマージするような利用形態です。
    いわゆる社内フォーク。 

チュートリアル

git は利用者が多いのでチュートリアル資料もたくさんあります。以下がおすすめです。

GitHub 概説

git は基本的には個人で使うための機能しかなく、レポジトリを共有管理する機能は充実していません。レポジトリの共有管理をするためには gitolite のようなオープンソースツールもありますが、gitolite プロジェクト自体も GitHub でホスティングされているように、git レポジトリホスティング機能は GitHub がダントツに優れています。

レポジトリ管理

GitHub (Enterprise) ではレポジトリは個々の利用者が自由に作ることができます。共有レポジトリをフォークすることも自由です。
共有レポジトリを管理するために Organization という仕組みがあり、Organization は複数の Owner が共同管理できます。

Organization は複数の Team を持つことができ、チームごと所属するメンバー、レポジトリ、および PUSH, PULL の権限を制御できます。
Organization は誰でも作ることができます。

コミュニケーション

GitHub ではコミットや差分の行単位でコメントをつけることができます。コメントは GitHub の通知機能やメールで通知されます。
メール通知は個人設定で止めることもできます。特定のレポジトリを watch すると、そのレポジトリの変更が通知されます。

ユーザーの顔写真には Gravatar というサービスを利用して表示しています。顔写真がないと誰が操作したのかわかりにくいので、GitHub に登録したら必ず Gravatar を設定しましょう。Gravatar でアバターを指定するメールアドレスは、GitHub で登録されているメールアドレスにしてください(メールアドレスが主キーです)。

あとは "@ユーザー名" と書くとそのユーザーに通知してくれるメンション機能があります。

PULL リクエスト

GitHub で特に有名な機能に PULL リクエストがあります。フォークしたレポジトリ間やブランチ間で、特定の差分を取り込んでもらうように GUI で依頼する機能で、依頼を受けた側はボタン一つでマージできます。差分の行単位でコメントをつけることができるので、レビューツールとしても非常に便利に使えます。

PULL リクエストは担当者を指定できるので、レビューを依頼するユーザーに設定しましょう。

PULL リクエストはフォークしたレポジトリ間でなくとも、ひとつのレポジトリのブランチ間でも投げることができます。
フォークするのは PUSH 権限を制限したり、Git に慣れていないので事故を防ぎたいときでしょう。
Git に慣れたら、メインのレポジトリを皆で共有し、トピックブランチを作成して PULL リクエストでレビューするのがよさそうです。
(と、GitHub の中の人のスライドに書いてありました)

PULL リクエストは実際には git diff REV1...REV2動的に実行して適用するコミットを決めます。cherry-pick のように意図したコミットだけを PULL リクエストで取り込んでもらうには、意図したコミットしか含まないトピックブランチを作成して、そこから送ることになるでしょう。

Gist

レポジトリ管理とは無関係の、コードスニペットを共有する機能です。
GitHub のおまけ的機能ですが、script タグで他のページに埋め込める等なかなか便利です。

Wiki

GitHub はマークダウン記法でコメントやドキュメントを書く機能があります。
各レポジトリにはこのマークダウン記法でページを作成できる Wiki 機能が付属しています。
Wiki システムは Gollum というものです。詳細はリンク先を読んでください。

簡単な使い方:

  1. ページ間リンクは [[ で書く

    [[PageName]]
    [[Title|PageName]]
  2. Git レポジトリの中は好きなようにディレクトリを作っていい
    ページもどう配置してもいいが、幅優先探索で最初にみつかったものが表示される。
  3. マークダウン記法の使い方は以下を参照
    1. Broken!
    2. Markdown Cheatsheet

Issues

レポジトリごとにタスクや不具合を管理する Issues 機能がありますが、非常に簡素なものですので kintone や JIRA の代わりにはなりません。

API

GitHub 本家と同じ API が利用できます。
API を利用すると PULL リクエストをコマンドラインから送るようなことができます。

アーカイブ

GitHub Enterprise 11.10.300 でアーカイブダウンロード機能が搭載されました。
以下の情報は古いものです。 (2013/02/01 追記) 

レポジトリではなく、ファイルだけを取得する git archive 機能は GitHub では提供されていません。クローンしてください。

毎日のビルドにつかうなら、こんな感じ。svn export よりむしろ高速です。

$ git clone repo
  (初回のみ)
$ cd repo
$ rm -rf *
$ git fetch origin
$ git reset --hard
  (これでまっさらな最新のソースが手に入ります)

最初にやること

  1. GitHub にログインしてパスワードを変更する

    招待メールが届いているはずですので、処理してください

  2. Gravatar でアバターを登録する
    登録メールアドレスは GitHub と同じものにしてください
  3. 手元の Ubuntu 12.04 に git を入れる

    $ sudo apt-get install git git-doc
    
  4. ユーザー名とメールアドレスを GitHub と同じになるように設定する

    $ git config --global user.name ymmt
    $ git config --global user.email xxxx@cybozu.co.jp
    
  5. おまじないをしておく

    $ git config --global merge.ff false
    $ git config --global pull.rebase true
    
  6. (オプション) GitHub のパスワードを $HOME/.gitconfig に保存する
    保存しておくと、git hazama review のときに GitHub パスワードを聞かれずに済みます

    $ git config --global user.password XXXX
    $ chmod 600 $HOME/.gitconfig
    
  7. kintone のユーザー名とパスワードを $HOME/.gitconfig に保存する
    パスワードはオプションですが、以下略。

    $ git config --global kintone.user XXXX
    $ git config --global kintone.password XXXX
    
  8. GitHub 用の ssh キーを生成して設定する
    -C で指定するメールアドレスは GitHub と同じにしてください。

    $ ssh-keygen -t rsa -C xxxx@cybozu.co.jp -f $HOME/.ssh/github
    $ vi ~/.ssh/config
    # add following lines
    Host github
    HostName github.localdomain
    User git
    IdentityFile ~/.ssh/github
    
  9. GitHub に SSH の公開鍵を登録する
    $HOME/.ssh/github.pub の中身を設定画面で登録してください。
  10. hazama/tools レポジトリをクローンして PATH を設定する

    $ git clone github:hazama/tools
    $ echo "export PATH=$(pwd)/tools/bin:\$PATH" >> $HOME/.bashrc
    $ . $HOME/.bashrc
    $ git hazama
      (動作確認)
    
  11. レポジトリをクローンする
    git hazama setup で適切にリモートレポジトリ(stable)を設定してくれます

    $ git hazama setup infra
    $ cd infra
    $ git remote -v show
    origin  github:hazama/infra (fetch)
    origin  github:hazama/infra (push)
    stable  github:forest/infra (fetch)
    stable  github:forest/infra (push)
    

これで infra レポジトリの開発をする準備は完了です。

他のレポジトリも同様ですが、stable リモートは不要なので単にクローンすれば OK です。
git hazama setup してもいいですが、単にクローンするだけです。

$ git clone github:hazama/tbs
$ cd tbs
$ git remote -v show
origin  github:hazama/tbs (fetch)
origin  github:hazama/tbs (push)

練習

いきなり本番の環境を触って壊さないよう、練習用のレポジトリ practice を用意してあります。
infra レポジトリと同様の操作ができるので、まずは以下の手順で準備をしてください。

$ git hazama setup practice

practice では infra と同じように下記のワークフローを実行できるので、誰かと一緒に練習してみてください。
forest/practice は全員に PUSH 権限を与えているので、PULL リクエストを処理できます。

練習の際には kintone に練習用のチケットを登録して、そのチケットで練習してください。

ワークフロー

タスク管理の方法

kintone のタスク管理 アプリを使います。

大まかな流れは以下になります。

  1. (PG1) タスクを登録する
  2. (PG1) 開発し、Development Review にする
    Development Review にする際に、GitHub の hazama/infra に PULL リクエストを投げる。
    PULLリクエストの担当者にはレビュワーの PG2 を指定する。
  3. (PG2) リクエスト内容をレビューし、不備があればコメントする(クローズはしない)
  4. (PG1) レビュワーに差し戻されたら、トピックブランチに修正コミットを追加して PUSH する
  5. (PG2) レビュー OK なら PULL リクエストをマージし、Testing にする
  6. (PG1) マージされたのを確認して、開発用データセンターに適用する
  7. (QA) 試験をし、不具合があれば Reopen する
  8. (PG1) リオープンされたら修正をトピックブランチに PUSH し、再度 PULL リクエストを投げる
  9. (PG2) ditto
  10. (QA) 試験合格したらステータスを Staging にする
  11. (PG1) Staging になった関連タスクの PULL リクエストを forest/infra に投げる。
    PULL リクエストを投げたら、タスクは Close する。
  12. (OP) forest/infra にマージする
    マージしたら適用手順に従い運用データセンターに適用する。

開発レビューまでの作業

  1. 一時ブランチを作る

    $ git hazama dev
    Branch dev set up to track remote branch master from upstream.
    Switched to a new branch 'dev'
    
  2. 開発する
    途中で何度コミットしても構いません。最低1日に1回はコミットして origin/master をマージしましょう。
    途中のコミットはあとで捨てるので、コミットコメントは適当で構いません。

    $ git commit -a -m 'blur blur'
    $ git fetch origin
    $ git merge --no-ff origin/master
      (コンフリクトしたら修正して commit する)
      (git rebase は間違うと痛いので、使わないこと)
    
  3. 開発が完了したら git hazama review コマンドを実行する

    $ git hazama review dev xx
      (xx は実際には INFRA-535 なら 535 を指定します)
    $ git branch -D dev
      (ブランチ削除は意図的に hazama review でやらないようにしているので、自分で消す)
    

    このコマンドでは以下のようなことが実行されます

    1. トピックブランチ INFRA-xx を作成
    2. git merge --squash dev
    3. git push origin INFRA-xx
    4. GitHub API で hazama/infra に PULL リクエストを作成する
    5. kintone に PULL リクエストの URL を追記する
  4. GitHub 上で PULL リクエストを確認する
    レビュー担当者を指定できるので、指定しておきましょう
  5. レビュワーに PULL リクエストをレビューしてもらう
    PULL リクエストは行単位でコメントをつけることができます。
    レビュワーは承認したらマージボタンを押してマージしてください。
    承認できないときはクローズせず、修正を追加コミットするよう指示します。

    大幅に改修が必要な場合は、PULLリクエストをマージせずにクローズすることもあります。
    その場合は、以下のようなフローになります。

    1. まだorigin/masterにマージされたコミットがない場合
       → git push origin :INFRA-xxでブランチを消してやり直す。
    2. すでにorigin/masterにマージされたコミットがある場合(試験後に差し戻されたときなど)
       → 「試験で不具合がみつかったときの作業」と同じ
  6. レビューが却下されたら、INFRA-xx ブランチから dev ブランチを作り開発を続ける
    ちょっとした修正なら dev 作らず INFRA-xx で直接作業しても構いません。

    $ git checkout -b dev INFRA-xx
      (開発)
    $ git commit -m 'hoge'
    $ git checkout INFRA-xx
    $ git merge --ff --squash dev
    $ git commit -m 'INFRA-xx: fix a bug.'
    $ git push origin INFRA-xx
    $ git branch -D dev
    

    トピックブランチに PUSH すると、以前の PULL リクエストに反映されるので、再度レビューしてもらう。

    マスターが更新されたため、レビュー承認後に PULL リクエストのマージが行えない場合があります。
    この場合は origin/master を手元でマージして PUSH することで、PULL リクエストのマージが行えるようになります。

  7. レビューが通ってマージされたら、ローカルブランチを消す
    (リモートブランチは消さない)

    $ git checkout master
    $ git pull
      (マージ後のソースに更新される)
    $ git branch -d INFRA-xx
      (-D で強制しなくても、マージされていたら消せるはず)
    

試験で不具合がみつかったときの作業

  1. origin/INFRA-xx からローカルブランチを作成する

    $ git checkout -b INFRA-xx origin/INFRA-xx
    $ git fetch origin
    $ git merge --no-ff origin/master
    
  2. 修正してコミットする

    $ git commit -a -m "INFRA-xx: fix something."
    
  3. git hazama fix コマンドを実行する

    $ git hazama fix xx
      (xx は実際には INFRA-535 なら 535 を指定します)
    

    このコマンドでは以下のようなことが実行されます

    1. git push origin INFRA-xx
    2. GitHub API で hazama/infra に PULL リクエストを作成する
    3. kintone に PULL リクエストの URL を追記する
  4. マージされたらローカルブランチを消す
    (リモートブランチは消さない)

    $ git checkout master
    $ git pull
    $ git branch -d INFRA-xx
    

forest/infra へのマージ

hazama/infra 関連のタスクは、試験完了後に forest/infra にマージする必要があります。
マージしてほしい時期が近付いてきたら、forest に PULL リクエストを投げます。

GitHub の PULL リクエスト機能は投げる先のレポジトリ forest/infra@master に対して、指定したブランチに存在するコミットをマージするように動作します。すでに作ってある INFRA-xx トピックブランチは hazama/infra にある、取り込まれるべきでないコミットも含んでいますので、INFRA-xx から PULL リクエストを送ってはいけません。以下のように作業する必要があります。

  1. forest/infra@master からトピックブランチを作成する
    こうすると hazama/infra でまだあててはいけないコミットを含まないことが保証できます
  2. 作成したブランチに INFRA-xx 作成後に追加されたコミットを git cherry-pick で適用する
    INFRA-xx 作成後に追加されたコミットを特定するのは、機械的にやるのはなかなか骨です。
    c.f. Finding a branch point with Git?
  3. コンフリクトが発生したら、修正をコミットして git cherry-pick --continue する
  4. トピックブランチを origin に PUSH して PULL リクエストを forest/infra に投げる

以上のことをやってくれる git hazama pickgit hazama stage というコマンドがあります。
使い方は以下の通りです。

  1. git hazama pick で cherry-pick まで実行する
    コンフリクトする場合はエラーで止まりますので、指示される通りに解決してください

    $ git hazama pick xx
      (xx は INFRA-353 なら 353 を指定)
      (INFRA-xx-forest トピックブランチを作成して cherry-pick します)
    

    コンフリクトするはずなんてないのにおかしい、といった場合は cherry-pick を中断してください。

    $ git cherry-pick --abort
    $ git checkout master
    $ git branch -D INFRA-xx-forest
    
  2. コンフリクトが解決したら、修正してコミットして continue します

    $ vi ...
    $ git add ...
    $ git cherry-pick --continue
    

    コミットメッセージには'INFRA-xx: fix conflicts.'と入れます。

  3. git hazama stage でトピックブランチを PUSH して PULL リクエストを投げます

    $ git hazama stage xx
    

    このコマンドでは以下のようなことが実行されます

    1. git push origin INFRA-xx-forest
    2. GitHub API で forest/infra に PULL リクエストを作成する
    3. kintone に PULL リクエストの URL を追記する
  4. GitHub 上で PULL リクエストを確認
  5. マージされたらローカルブランチを消す

    $ git checkout master
    $ git fetch stable
    $ git branch -d INFRA-xx-forest
      (-D で強制しなくても、マージされていたら消せるはず)
    

ベストプラクティス

Git 編

  1. master で作業しない
    必ずブランチを作って作業しましょう。
  2. git pull は基本的に使わない
    git fetch して、適宜 merge しましょう。
    作業しない master ブランチは git pull で更新して構いません。
  3. 一度 PUSH したブランチは rebase してはいけない
    PUSH したあと、PUSH した履歴を書き換えちゃうことになるので、ダメ、絶対。
  4. むしろ git rebase しない
    以下参考に。
  5. トップディレクトリには .gitignore を置いておく
    こうすれば、他の人と add したくないファイルの設定を共有できます。

GitHub 編

  1. レポジトリは小分けにする
    GitHub では誰でも自由にレポジトリを作れるので、関連性の薄いモジュールをひとつのレポジトリで管理する必要はありません。
    小分けにしている方が、フォークやクローンが速くて良いです。
  2. 共有レポジトリの変更は PULL リクエストで
    いきなり master に PUSH するのは止しましょう。
    ブランチから PULL リクエストを投げて、レビューを受けるようにしてください。
  3. むやみに共有レポジトリをフォークしない
    リソースがもったいないので、大きなレポジトリはむやみにフォークしてはいけません。
    PUSH 権限がない別のチームのレポジトリに PULL リクエストを投げるようなときに、フォークしましょう。

Tips

共有レポジトリの変更(PULLリクエストとか)を追いたい

Watch しましょう。すると、ログイン後の News Feed にアクティビティが出てきます。
通知を受け取りたければ、News Feed の RSS (トップページ右上あたり)を購読しましょう。

社内サーバーの RSS なので、社内で使える RSS リーダーが必要です。Chrome を使っていれば Slick RSS 辺りが便利です。

現在のブランチをプロンプトで表示したい

.bashrc の PS1 設定を以下のように変更しましょう。

git_branch() {
    echo $(git branch 2>/dev/null | sed -rn "s/^\* (.*)$/\1/p")
}

if [ "$color_prompt" = yes ]; then
    PS1='\[\033[32m\]\h\[\033[00m\]:\[\033[01;34m\]$(git_branch)\[\033[00m\]:\w\$ '
else
    PS1='\h:$(git_branch):\w\$ '
fi

rename されたファイルをわかりやすく表示する

git diff -Mgit log -M -p のように -M を指定します。
さもないと、ファイルの削除と新規追加というようにばらばらに表示されてしまい、わかりにくいです。

アップストリームの変更を知りたい

$ git fetch upstream
$ git diff -M ...upstream

git diff -M COMMIT1...COMMIT2 で COMMIT2 にのみ含まれるコミットが表示されます。
単に差分を確認するだけなら git diff -M ..upsteam です。

参考:

  1. What's the difference between git pull and git fetch?
  2. git: fetch and merge, don’t pull

アップストリームに取り込まれていないコミットを知りたい

たとえば forest/infra にまだ取り込まれていない hazama/infra のコミットを知るには、以下のように git cherry を使います。

$ git fetch testing
$ git fetch stable
$ git checkout testing/master
$ git cherry -v stable/master
+ f10efc4e51b54251fe17968c3585b73718e04ff7 INFRA-398
+ 968576c93041f79d570e229f183aae0ebb1d2d21 INFRA-502
+ 7d441aff55a641be7a6c48b45af5ba3f6b396d93 INFRA-553
- 7e4723cf1597b9ba8a4095c5fc70290912303d62 INFRA-555
- 390504e8496a6ac5ad4b0d4b5b557e2d07fddc0b INFRA-564

行の先頭が "+" がまだ取り込まれていないコミット、"-" は同等の変更がすでに取り込まれたコミットです。
fgrep + にパイプすれば取り込まれていないコミットだけを確認できます。

変更を取り消したい

  1. git commit --amend
    直前のコミットを取り消して再コミットします。。
    amend 以外指定しないと、コミットメッセージの修正ができます。
  2. git reset
    1. --soft
      指定されたコミット以降のコミットが消えます。index とワーキングコピーはそのまま。
      直前のコミットを取り消すなら git reset --soft HEAD^ です。
    2. --mixed (デフォルト)
      指定されたコミット以降のコミットが消えます。
      ステージングされた変更(index)を消えるが、ワーキングコピーはそのまま。
    3. --hard
      指定されたコミット以降のコミットが消えます。index とワーキングコピーも戻ります。
      コミットを指定しなければ HEAD になるので、git reset --hardsvn revert 相当です。
  3. git rm --cached
    git add でインデックスにステージングされた変更を取り消せます。
    git reset --mixed 相当。
  4. git checkout -- FILE
    FILE の変更を破棄して HEAD の状態に戻します。
    変更は index にステージングされたままとなるので注意してください。
  5. git checkout COMMIT FILE
    FILE の変更を破棄して指定したコミット時点に戻します。

参考:http://d.hatena.ne.jp/mrgoofy33/20100910/1284069468

今チェックアウトしているのと別のブランチをチェックアウトしたい

未コミットの修正をまだコミットしたくない時に別のブランチで作業をしたくなることは良くあります。git stash を使うのも手ではありますが、結構面倒です。
以下のように git new-workdir を使えるようにしておくととても便利。

$ sudo cp /usr/share/doc/git/contrib/workdir/git-new-workdir /usr/local/bin
$ sudo chmod a+x /usr/local/bin/git-new-workdir

参考:http://subtech.g.hatena.ne.jp/secondlife/20121207/1354854068

特定のコミット時点のファイルの中身を見たい

$ git show HEAD^:<filename>

リモートブランチを作りたい / 消したい

リモートブランチはローカルブランチを PUSH することで作成できます。

$ git checkout -b branch origin/master
(適当に編集)
$ git push -u origin branch
(これで作られる)

$ git remote show origin
(PUSH/PULL リモート設定を確認)

リモートブランチの削除も PUSH することで行います。

$ git push origin :branch

PUSH したコミットを取り消したい

巻き戻したいコミットの SHA1 サムを特定して、

$ git push origin +SHA1SUM:branch

とするとリモートブランチが SHA1SUM まで巻き戻ります。SHA1SUM 自体は残ります。

別の名前のリモートブランチに PUSH したい

git push origin branch は実は git push origin branch:branch の省略記法です。
なので、以下のようにするとリモートの別の名前のブランチに PUSH できます。

$ git push origin local_branch:remote_branch

ディレクトリを別のレポジトリに分割したい

こちらを参考に。

コミットで変更されたファイルの一覧が見たい

git whatchanged --oneline で一覧できます。
特定のコミットのみ調べたいなら、git show --name-only --oneline COMMIT です。

git status を読みやすくしたい

$ git status -s
 M hoge
?? fuga

リモートレポジトリにタグを作りたい

ローカルで作って git push --tags します。

$ git tag v1.1.0
$ git push --tags origin

git コマンドの alias を作りたい

$HOME/.gitconfig に [alias] セクションを追加することで作成できます。

以下、記載例です。git l あたりは便利なのでおすすめ。

[alias]
    st = status -sb
    co = checkout
    ci = commit
    del = !git checkout master && git branch -D
    p = push -u
    br = branch
    up = fetch --verbose --prune
    mg = merge --squash
    so = remote show origin
    df = diff --find-renames
    dfc = diff --cached --find-renames
    dfs = diff --staged --find-renames
    pick = cherry-pick
    changed = whatchanged
    l = log --pretty=format:\"%ci %C(yellow)%H%Creset [%cn] %Cgreen%s %C(cyan)%d%Creset\" -10
    lg = log --graph --all --color --pretty='%x09%h %cn%x09%s %Cred%d%Creset'

エスケープシーケンスで色を付けていますが、うまくできない人は以下を試してください。

$ git config --global core.pager "less -R"

git の表示をカラフルにしたい

$ git config --global color.ui auto

間違って master で作業した内容をブランチに移したい

git stash を使うと、変更を一時領域に保存して、あとで取り出すことができます。

$ git branch
* master
$ git stash
$ git checkout -b dev testing/master
$ git stash pop
$ git diff

俺々 git コマンドを作りたい

git-hoge みたいなコマンドを作って PATH の通っているところに置くだけです。
c.f. http://blog.thehippo.de/2012/03/tools-and-software/how-to-create-a-custom-git-command-extension/

References

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